誰もいない嵐の海の中を、おれはさまよった。

そこは夜もなく、昼もなく、ただ苦しみだけが渦巻いていた。
おれは絶望の中で、見えない恐怖にただ凍り付いたまま何もできなかった。

自分自身さえ剥奪されたおれは、終わりなき闇の中でただもがいているだけだった。
いつからか涙も涸れてしまった。

あれから、どれくらいたったのだろう。
おれは今、思う。
自分は、もう十分代償を支払ったのだと。

それは、幸せになるための。
自由になるための。
自分自身になるための。
そして今、過去のすべてが正しかったのだということも。

浮かび上がるためには、一度沈む必要があるのだ。