先日は、自分の誕生日だった。

自分の誕生日だからといって、正直あまり感慨がない。
心に深く感じたり、しみじみとした思いがある人は、そう思えるような人生を歩んできた人だろう。

例えば、何かを達成してきたとか、あるいは、波瀾万丈な末、幸せになったとか、ある程度満足したところのあった人達だろう。

ところが、過去の人生を振り返ると、おれには満足できることなんてほとんどなかった。
やりたいことはことごとくやれず、言いたいことは言えず、何も動けず、人間が苦手で、社会が怖くて、他人の顔色を窺ってばかりの虚しい人生だったと思う。

誇るべきものなんて思い出すこともできない。
達成したことなんて何もない。
惨めな人生だった。

でも、こういう人生を送ったものでなければ、絶対にわからないものがある。
生きているだけで価値がある、なんて言うのは、それ以上に人生にプラスがある人間だけだ。

人生のほとんどをマイナスの経験をした人にしかわからないものがある。
それだけは、今の自分にはわかる。
そして、おれにあるには、それだけなのだ。

だから、おれはそこからやっていくしかない。

そんなガラクタのような経験と、そこから自分がどう変わり、そして、これからどう変わっていくのか、それだけが自分の持っているものなのだ。

そして、それを発信していくことが、以前の自分と同じような人生を送っている方たちのためにどこかでなっているのなら、おれはこれを発信し続けようと思う。