おれのような機能不全の家庭に育ち、自分より他人の顔色を伺うことでしか生きてこれなかった人間にとって、最も欠けているものが、自己愛であり、自尊心だった。

自分の感情も、言いたいことも抑え込み、すべてにおいて我慢し、他人を優先し自分を殺してきたということは、自ら自分自身を愛することを放棄して生きてきたということだった。

アダルトチルドレンのおれは、何よりも自分を愛することができなかった。
自分で自分を軽く扱い、惨めにしてきた。

そして、そういう弱い人間に、どんな人間が寄ってくるかというと、いつの時も他人を利用する狡い人間だった。

自分を主張することができず、他人の要求に嫌と言えない人間は、彼らにとっては絶好のカモだったのだ。

おれは昔からそういう人間たちによく利用されたし、よく騙された。
一つ一つの経験を書くと、きりがない。

おれは、自分は、一体何のために生まれてきたのかわからなかった。

でも、今のおれには、はっきりとわかる。
おれは、そんな自分から自分自身を取り戻すためだけに、今まで生きてきた。

そして、そのために、おれは生まれてきたのだ。